
予定を管理したいのか、日々の記録を残したいのか。それによって、使いやすい手帳は変わります。
この記事では、目的に合う手帳の形式と、ほぼ日・カクリエ・MDノートなどの選択肢を紹介します。バレットジャーナルやコモンプレイスブックといった書き方にも触れながら、実際に使って気に入った点、面倒だった点もお伝えします。
今の手帳がしっくりこない人も、来年は違うものを使ってみたい人も、次に試す候補を探してみてください。
何をしたい?まずは候補を絞ってみよう
| 使いたい目的 | まず見てみたい形式・方法 | 製品の候補 |
|---|---|---|
| 一か月の予定を確認したい | 月間カレンダー | 月間ページのある手帳・ダイアリー |
| 時間ごとの予定や実績を残したい | バーチカル。メモも多いならメモ欄の広いもの | 時間軸のある週間手帳 |
| 毎日の日記や記録を残したい | 一日一ページ | ほぼ日手帳オリジナル・カズン |
| 書く量が日によって違う | 日付なしのノート、バレットジャーナル | カクリエ、MDノート、ツバメノート、大人キャンパス |
| 予定と自由なメモを一冊に入れたい | 月間カレンダー+ノート | ロルバーンダイアリー、ほぼ日day-free |
| 用途ごとに分け、別々に交換したい | 複数のリフィルで運用 | トラベラーズノート |
| 読書や調べもの、アイデアを残したい | コモンプレイスブック | 好きなノート、ミドリの専用ノート |
ここで一つに決める必要はありません。「これなら自分の使い方に近そう」というところから読んでみてください。
毎日書く場所が欲しいなら、ほぼ日手帳
日記、食事、買ったもの、その日に考えたこと。毎日の記録を残したいなら、一日一ページの手帳が候補です。
ほぼ日手帳の2027年版では、オリジナルがA6、カズンがA5の一日一ページ。毎日あらかじめ書く場所が用意されています。ほぼ日手帳2027公式サイト
ほぼ日は、手帳そのものだけでなく、「日々のことを自由に残す」という使い方も含めて選びたくなる製品です。たくさん書けるページに、文章を書いたり、絵を描いたり、何かを貼ったりする。予定だけで終わらないところに魅力があります。
ただ、一日一ページは、人によっては広い。
忙しくて何も書かなかった日の隣に、書く場所が足りなかった日がある。白紙のページが続くと、気になることもあります。毎日同じ量を書かない人には、日付ごとの区切りが合わない場合もあるわけです。
そんな人には、月間カレンダーと日付なしのノートを組み合わせたday-freeも候補になります。ほぼ日が気になるなら、表紙だけでなく、この「日付で区切るかどうか」も見てみてください。
書く量もページの形も自由にしたいなら、カクリエ
自分で手帳を作るときに気に入っていたのが、カクリエです。使っていたのは、普通のものより少し上のグレードの、5mm方眼のタイプでした。
細長い、A4の三分の一サイズ。現在のプレミアムクロスは215×105mmで、A4の紙を三つ折りにして収納できる寸法です。プラス公式・カクリエの製品紹介
この形のノートで、バレットジャーナルを使っていました。
欲しかったのは、見開きの大きな月間カレンダーと、バーチカルの予定欄。その横には、実際にしたことやメモを書く場所も欲しい。字が大きいので、小さな枠に詰めて書くのは苦手でした。
そうした条件を全部満たす手帳が見つからず、それなら自分で作ろう、となったわけです。
バレットジャーナルは、書く量に合わせられる
バレットジャーナルは、タスク、出来事、メモなどを短く記録し、記号で区別しながら管理する方法です。必要なタスクを次の期間に移すことや、記録を振り返ることも含まれます。Bullet Journal公式の解説
使っていたときは、主に行動の記録を残していました。予定を書き、その横に実際にしたことを書く。必要なら、そのままメモを続ける。

使用例のイメージ。実際の製品・使用ノートの写真ではありません。
数行で終わる日も、たくさん書く日もあるので、日ごとのスペースが固定されていないのは使いやすかったです。終わらなかった用事は、翌日に転記していました。
ただし、カレンダーまで自作すると、毎月罫線を引くことになります。
この作業は、嫌いではありません。でも、忙しいと物理的に時間が取れない。書きたい内容があるのに、まずページの準備をしなければならないのは、面倒に感じることもありました。
カクリエで自作する方法は、欲しいページが決まっている人や、ノートを作ることも楽しめる人には候補になります。毎月の準備を省きたいなら、日付入りの手帳を選ぶ理由も十分あります。
万年筆で書くなら、MDノートやツバメノートも見てほしい
ノート選びで気になるのは、大きさやページの構成だけではありません。使うペンとの相性も大きいです。
万年筆を使っていて、気に入ったのがカクリエ、MDノート、ツバメノートでした。紙に書いたときの感触や、インクの発色、裏抜けの少なさ。それに、装丁も好きでした。
MDノートは、メーカーもにじみや裏抜けを抑える書き心地と、平らに開く製本を特徴として紹介しています。MDノートの公式紹介
使っていたインクは、色彩雫の金木犀と、プラチナのブルーブラック。その日の気分で選んでいました。
同じ内容を書くにしても、お気に入りのインクがきれいに見えると気分が上がります。裏側を気にせず書けることも、気に入っていた理由です。
手軽に試すなら、コクヨの大人キャンパス
意外によかったのが、黒い表紙のコクヨ「大人キャンパス」。B5の5mm方眼、40枚の定番ノートです。万年筆で使っていても紙がよいと感じましたし、何より安い。
メーカー希望小売価格は税抜270円、税込297円です。実際の販売価格は店舗によって異なります。コクヨ公式・大人キャンパス ノート B5 5mm方眼罫 40枚
バレットジャーナルを試すために、最初から高価なノートを買う必要はありません。まずこれで書いてみて、欲しいサイズやページ数がわかってから次を選ぶのもおすすめです。
「万年筆を使うから、このノート」と決める前に、できればいつものペンとインクで試してみてください。紙の好みまで含めると、ノート選びはかなり楽しくなります。
一冊に全部入れたい。でも、使い切ったらどうする?
もともと手帳を使い始めたのは、予定を忘れてしまうからでした。
そこに、何を食べたか、欲しいもの、行きたい店なども入れていく。一冊にまとまっていれば、どこに書いたか迷わずに済みます。
ところが、ノートを使い切ると困ります。
日々の記録は過去のノートに残しておけばよい。でも、欲しいものや行きたい店は、まだ使う情報です。未完了の用事もあります。それらを新しいノートに引き継ぐのは、なかなか大変でした。
そこで、トラベラーズノートを使い、二冊に分けてみたこともあります。交換するタイミングを分けられるのは便利ですが、今度は管理する場所が増えます。
一冊にまとめると引き継ぎが面倒。分けると、それはそれで煩雑。
どちらかで全部解決した、とは言えませんでした。ただ、こういうところは買う前には気づきにくいです。ページの見た目だけでなく、「この情報を来年も使うか」と考えてみると、分けたい内容が見えてきます。
ロルバーンの自由なメモ欄が合う人もいる
予定と自由なメモを一冊に入れたいなら、ロルバーンダイアリーのような構成も候補になります。
月間ページで予定を確認し、その後のノート部分に記録やリストを書く。日ごとの枠がないので、書く量を自分で決められます。
ただ、ロルバーンは個人的には合いませんでした。どこが合わなかったのか、今となってははっきり説明できません。カクリエやMDノートの方に手が伸びていました。
だから、ここでロルバーンを悪く評価するつもりはありません。むしろ、条件を比較しても決め切れない「好み」がある、という例です。
自由なノート部分が嬉しい人もいれば、書く場所が決まっている方が使いやすい人もいます。実際に開いて、そこに何を書きたいかを考えてみてください。
調べたことやアイデアを残すなら、コモンプレイスブック
予定や日記とは別に、あとで使いたい情報をためる方法もあります。それが、コモンプレイスブックです。
読書の抜き書きや、自分の考察などを集める、歴史のあるノートの使い方です。古い実物にも、情報を取り出すための索引が付けられています。ハーバード大学図書館の展示解説
現在ミドリが紹介している方法では、内容ごとに色の印を付けて整理します。「読書」「文具」「欲しいもの」などの分類を決め、ノートに自由に書きためていきます。ミドリ公式・書き方の紹介
例えば、ガジェットを調べたなら、スペックを写すだけでなく、
- 何に使いたいのか
- どの機能が必要なのか
- 比較して気になった点
- 買ったあと、実際にどうだったか
まで残しておくと、次に選ぶときにも使えます。読書なら、気になった一節に書名とページ、自分の考えを添える、といった使い方です。
2026年9月には、ミドリの専用ノートもリニューアルされました。A6サイズ、MD用紙、2.5mm方眼で、ページ番号や索引を備えています。デザインフィル公式・新製品情報
これは今回調べて紹介している製品で、実際に使った感想ではありません。方法そのものは、手持ちの好きなノートでも試せます。
色分けや索引を最初から作り込むか、まず書いて、必要になったら整理するか。そのあたりも、自分に合う方法を探す部分です。
買う前に確認したいのは、サイズ・罫線・紙質

ノートと紙を選ぶイメージ。特定製品の写真ではありません。
候補が絞れたら、この三つを確認してみてください。
サイズは、自分の字で必要な内容が収まるか。
持ち歩きやすくても、毎回小さく書く必要があるなら使いづらいかもしれません。見開きでも確認したいところです。
罫線は、書く内容と合っているか。
文章中心なら横罫。表やカレンダーも作るなら方眼。配置の目安だけ欲しいならドット。自由に図や絵を描きたいなら無地も候補です。
紙質は、普段のペンで書きたくなるか。
裏抜けやにじみだけでなく、インクの色、ペン先の感触も含めて好みがあります。
カレンダー、バーチカル、ガントチャートなどを全部入れたくなっても、一日の枠やメモ欄が小さくなりすぎないかは確認したいところです。欲しい機能の数と、書ける広さは一緒に見ておきましょう。
見返すと、記録も好みも残っている
手帳は、書いたあとに見返すことも大切です。
予定の横に実際の行動があれば、思ったより時間がかかったことがわかります。欲しいものリストを見れば、今も欲しいのか考え直せます。調べた内容から、次に試したいことを選ぶこともできます。
それに、手書きの記録には、そのときの気分が出ます。後から見ると、文字にも違いがあります。
見返してわかるのは、書いた内容だけではありません。「この欄は使っていない」「ここはいつも足りない」「この紙にはまた書きたい」といった、手帳やノートへの好みも残ります。
最初に選んだ使い方を、ずっと守る必要はありません。
結局、好きなものを使えばいい
目的に合わせて選ぶのは、候補を絞るために役立ちます。でも、最後の決め手が「この表紙が好き」でもいいと思います。
万年筆で書くと気持ちいい。インクの色がきれいに見える。開いた感じが好き。それも、使いたくなる理由です。
自作のカレンダーを作るのが楽しい年もあれば、忙しくて日付入りに頼りたい年もある。今の使い方が合わなくなったら、別のものを試してみればいい。
手帳は、予定を忘れないためにも、目標に向かう過程を残すためにも使えます。だからこそ、手帳を埋めること自体が負担になったら、書く内容を減らしたり、形式を変えたりして構いません。
好きなものを使ってみる。気になったものも試してみる。合わなかったところも、次に選ぶ手がかりにする。
2027年の一冊も、そんな試行錯誤ごと楽しんで選びたいですね。