G9 Proってどんなカメラ?
Lumix G9Proはパナソニックから2018年に
静止画のフラッグシップとして発売されたカメラで、
高い連写性能や強力な手ぶれ補正をもつミラーレスカメラです。
その後、何度かのファームウェアアップデートにより、
静止画のみならず、動画においても高い性能を誇るカメラとなっています。
最近では、新しい機種もどんどん発売されていますが、2023年2月現在、
このカメラはどのくらい戦えるのでしょうか?
基本スペック
サイズ 幅 約136.9mm x 高さ 約97.3mm x 奥行 約91.6m
重量 約658g(本体、バッテリー、メモリーカード1枚含む)
センサー 4/3型Live MOS センサー 2033万画素
手ぶれ補正 5軸手ぶれ補正 6.5段
連写速度 高速(H):約12コマ/秒(AFS/MF時) / 約9コマ/秒(AFF/AFC時)
中速(M):約7コマ/秒
低速(L):約2コマ/秒
マイクロフォーサーズという小型軽量な機種が多いジャンルの中では
かなり大きく重たい反面、熱による停止もなく非常に安定した
動作を実現しています。
動画性能
4K30p
FullHD60p
4:2:2 10bit撮影
Log撮影可能
と、GH5や最新のGH6には及ばないもののかなり本格的な動画性能を誇ります。
ただ、難点を挙げるとすれば、動画撮影に30分の制限があることです。
長回しを多用する人にとっては大きな問題点かもしれません。
短所
基本的に静止画も動画も強いカメラですが、いくつか欠点もあります。
●ボケが弱い
これはセンサーサイズの問題ですが、最近流行りのフルサイズや、APSーC機と比べると
ボケにくくなっています。とはいえ、動画だとボケすぎてもみにくいのでちょうどいいと思っています。
●AFが弱い
これは主にSONYのカメラが強すぎるというのもありますが、このカメラはコントラストAFという機構で
ピントを合わせています。このため、ピントが合うのに少し時間がかかってしまいます。
とはいえ、正直慣れでカバーできます。
●ノイズが乗りやすい
これもセンサーサイズの問題ですが、暗い場所になるとノイズが乗ってしまいます。
私は写真であればDxOでノイズを除去しています。動画は諦めています。
●でかい、重い
マイクロフォーサーズとしては非常に大きく重いです。
むしろ、一部のフルサイズより大きいです。
その代わりグリップは最高です。
●フェザータッチなシャッター
シャッターボタンが非常に軽く、誤爆します。
最初のうちは半押しのつもりがシャッターを切ってしまうということが
頻発しますが、全然慣れます。
長所
短所が思ったより多くありましたが、続いて長所です。
●大抵のことはこの1台で賄える
写真撮影も動画撮影も基本的にこなせます。
それもかなり高いクオリティで。
一つ一つの性能では他社製品に劣る場合もありますが、総合力という観点では
非常に優秀。
●OLYMPUS(OM System)のレンズが使える。
これはこのカメラに限りませんが、同じマイクロフォーサーズの規格である
OLYMPUS(OM System)のレンズを使うことができます。
私は、OLYMPUS12-40 F2.8 や75-300のレンズをよく使います。
●手ぶれ補正が異次元の効き
最近では、手ぶれ補正8段を謳うカメラも出てきているようですが、
このカメラの手ぶれ補正も数値上だけでなく、実用レベルでしっかりと聞きます。
そもそも 300mm(換算600mm)を手持ちで撮影できている時点で意味不明です。
●カスタムボタンが豊富
ボタンやダイアルがたくさんあるので、大抵の設定は
メニューに潜っていかなくても良い。これはマジで使いやすい。
●USBが2枚させる。
撮影していて、メモリが途中でいっぱいになることは避けたいですよね。
このカメラは2枚刺せるので、たくさん撮れます。
しかも動画と静止画を別々に保存とかもできます。
●なんといっても安い!!
発売から年数が経っていることもあり、なんとボディのみなら
10万円前後で購入できます。ちなみに発売当初は20万越えでした。
これははっきりいってバーゲンプライス。
後継機が出ていないこともあって、コストパフォーマンスで
このカメラに勝てる機種はそうそういないでしょう。
ただ、このまま後継機が出ない可能性もあるので、
レンズ等への投資はためらわれますね。
総評
非常に高いレベルでまとまった名機といえますが
欠点も多々みられます。これらを分かった上で乗りこなせれば
最高の相棒となってくれることは間違いないので、これから
写真撮影を初めてみたい人にはお勧めします。